太陽光発電を自宅に設置するまでの流れについて解説!
CO2排出を削減し、電気代の節約もできる、地球にも家計にも優しい太陽光発電。これから導入を検討している方も多いでしょう。しかし、太陽光発電は屋根にソーラーパネルを付け、自家発電、自家消費ができるようにするため、設置は簡単ではありません。そこでこの記事では、太陽光発電を自宅に設置するまでの流れを解説します。
太陽光発電を自宅に設置するまでの流れ
さっそく、太陽光発電を自宅に設置するまでの流れを見ていきましょう。
1.設置計画を立てる
まずは、太陽光発電とは一体どのようなものなのか、改めて情報を得ましょう。インターネットで検索したり、複数のメーカーの太陽光発電システムのカタログを請求したりするのがおすすめです。そして太陽光発電の設置計画を立てましょう。自宅の屋根の形状・傾斜・方位はソーラーパネルを設置するのに適しているかを調べ、さらに住んでいる地域の日射量、期待できる発電量など、実際に太陽光発電を導入したときのシミュレーションをしてみてください。
また、太陽光発電の導入資金はどのように用意するのかも、事前に決めておくべきポイントです。太陽光発電の設置は、地方自治体による助成金や融資、住宅金融支援機構の融資など、さまざまな支援策があります。事前に調べておきましょう。
2.販売店・施工業者2社以上で見積もりをとる
太陽光発電の設置を決めたら、販売店や施工業者で見積もりをとります。このとき、必ず2社以上で見積もりをとってください。複数の業者で見積もりを出してもらい、比較検討して決めるのがベストです。見積もりは、屋根の形状、方位、日射量、家の図面をもとに作成されます。そのため見積もりを依頼したら、家の図面などを用意しておくとスムーズです。
3.契約締結
見積もり後に1社に絞り、設置プランが決まったら契約締結となります。
4.補助金・事業計画認定の申請
お住まいの地域によって自治体から補助金が給付されるところがあるので、その場合は補助金の申請を行いましょう。また、太陽光発電で発電した電力を電力会社に売電する場合、10年間固定価格で電力を買い取ってもらう「固定価格買取制度」というものがあります。固定価格買取制度を適用するには、経済産業省へ事業計画認定の申請をしなければなりません。事業計画認定は、業者との契約後すみやかに行いましょう。
5.設置工事
いよいよ太陽光発電の設置工事です。太陽光発電の設置は、ソーラーパネルだけでなく、パワーコンディショナーという機器も一緒に設置します。ソーラーパネルとパワーコンディショナーの設置と、電気配線の工事を行ったら設置工事は完了です。工事が終わったら竣工検査が実施され、取り扱い説明を受けたら、お客様に引き渡しとなります。
6.電力受給契約
太陽光発電の設置が終わり、使えるようにするには、電力会社と電力受給契約を結ばなければなりません。電力受給契約では、電力会社の配線設備と接続して、電力の売電や買電を可能にします。
7.運転開始
無事に電力受給契約が完了したら、いよいよ運転開始です。最初は、お客様立会いのもと、業者による確認作業をします。設置機器が全て正常に動いていることを確認できたら、さっそく太陽光発電による発電が始まります。
太陽光発電の設置費用の内訳
太陽光発電を導入するにあたり、見逃せないのが設置費用です。ここで、太陽光発電の設置費用の詳しい内訳を確認しておきましょう。経済産業省が発表した令和3年度時点での住宅用太陽光発電の平均設置費用は、1kWhあたり、ソーラーパネル17.4万円、パワーコンディショナー4.4万円、架台2.3万円、その他0.2万円、工事費6万円としており、合計30.3万円となっています。
これを住宅用太陽光発電の設置容量として多い5kWhで換算すると、ソーラーパネル87万円、パワーコンディショナー22万円、架台11.5万円、その他1万円、工事費30万円になり、合計151.5万円になります。
太陽光発電を設置する際の注意点
太陽光発電を設置する流れと費用内訳がわかったところで、太陽光発電を設置するときの注意点を確認しておきましょう。
屋根の形状を確認する
太陽光発電を設置して、太陽光エネルギーを最大限に活用するには、屋根の形状、方位、角度が肝になります。理想は、角度30度前後、南向き、ソーラーパネルを4kWh以上置ける屋根です。屋根の形状は、寄棟屋根、切妻屋根などさまざまな種類がありますが、最近はほとんどの屋根に太陽光発電の架台を設置できます。ただし、屋根の形状によって工事費用が上下するので、きちんと施工業者に確認しましょう。
信頼できる施工業者を選ぶ
太陽光発電の設置においてもう一つ注意していただきたいのが、施工業者選びです。残念ながら、太陽光発電の施工業者の中には悪質な業者も存在します。決して安くはない太陽光発電だからこそ、信頼できる施工業者を選びましょう。優良な施工業者を見極めるためにはまず、甘い売り言葉やしつこい勧誘をしてくる業者は断りましょう。たとえば「お客様の家なら必ず〇〇kWh発電できます」「契約してくれないと帰れません」などです。
優良で信頼できる施工業者は、お客様の家の屋根の形状に合わせて、根拠にもとづいたシミュレーションをし、メリットもデメリットも説明してくれるでしょう。また、契約の際にきちんと契約書や保証書と一緒に説明をしてくれるか、割賦販売の内容の説明がきちんとあったか、クーリング・オフ制度の説明はあったかなども、施工業者選びのポイントです。太陽光発電を設置して後悔しないためにも、施工業者は複数社検討し、慎重に選びましょう。
まとめ
太陽光発電を設置する流れと、設置費用の内訳、設置する上での注意点をご紹介しました。太陽光発電は、ただ設置するだけで使えるものではなく、国への申請や電力会社との契約など、さまざまな手続きが必要です。また、全ての住宅に設置できるわけではなく、屋根の形状や環境によって、必ずしも太陽光発電を設置したほうがいいというわけではありません。太陽光発電の導入をしたい方は、まずはご自宅の屋根の形状や設置費用の内訳をよく理解した上で、設置を検討しましょう。
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引用元:https://kamiyasunplus.co.jp/solar/
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