太陽光発電を撤去する方法と流れとは?撤去費用の目安はこのくらい!
太陽光発電システムの寿命は20~30年ともいわれており、特別なことが起きない限りはすぐに撤去することはないと考えられます。しかし、アクシデントや家のリフォームなどで急な撤去が訪れるかもしれません。いつか来るかもしれないその時のため、撤去の流れや費用についての情報を知っておきましょう。
太陽光発電のありがちな撤去理由
太陽光発電の撤去の主な理由として、太陽光発電システムの老朽化、家の建て替えやリフォーム、災害による破損の3つが挙げられます。それぞれ詳しく解説します。
システムの老朽化
撤去の理由として一番多いのはシステムの老朽化です。太陽光発電はとても長持ちする印象ですが、永久的ではありません。修理が不可能な状態であれば、必然的に撤去することになります。
家の建て替えやリフォーム
家の建て替えやリフォームも、撤去を行う理由として多く上がっています。子どもの独立や親の介護をきっかけに、自宅のリフォームを検討する人も多いでしょう。太陽光発電を設置したままでリフォームできればよいのですが、そうでない場合には撤去しなくてはなりません。
災害などによる破損
日本は自然災害が多く、強風や落雷で設備が壊れてしまうことがあります。避けようにも避けられないのが天災です。しかし、これに備えた保険も多く用意されています。無駄な出費に見えても、修理や交換にかかる費用を考えれば安いものです。台風の被害を受けやすい地域の方は、保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
太陽光発電を撤去する方法と流れ
太陽光パネルには、鉛やカドミウム、セレンなどの有害物質が含まれているため、適切に処分しなければなりません。鉛やカドミウムは過去に日本の4大公害の原因の一つにもなっており、環境への影響が非常に大きいからです。適切に処理するには、どこにお願いすればよいのでしょうか。撤去の理由によって、処分の方法や流れが変わってきます。
寿命や不具合、故障で交換
太陽光発電システムは長寿命とお伝えしましたが、すべてのシステムが30年使用できるとは限りません。個体差もありますし、管理方法によっても違いが出てきます。メーカーによる不備や初期不良が故障の原因だった場合には保険適用となり、費用の負担が軽減または免除される可能性があります。しかし故障の原因がメーカーにないなどと判断された場合には費用が発生します。どちらにしても故障が発生した際には、まずはメーカーに問い合わせましょう。撤去の流れについても、施工会社や販売会社を紹介してもらえます。
家の建て替えやリフォームで撤去する
生活スタイルや家族構成の変化により、自宅の建て替えやリフォームをすることもあるでしょう。その際には、住宅の解体工事を行う業者が太陽光発電システムを撤去し、排出することが多いようです。そのため、解体・リフォームを担当する業者に太陽光発電システムについても相談し、撤去から排出までを行ってもらえるよう依頼しましょう。
災害などでの破損
台風の強風や地震などで、屋根から完全に落下した太陽光発電パネルは一般廃棄物として扱われます。住んでいる自治体の廃棄物担当の部署に相談してみましょう。ここで注意したいのは、自分で運搬しようとしないことです。太陽光発電システムは壊れているように見えても、まだ電気が流れている可能性があります。感電の恐れもありますので、決して無理をせず、回収業者に依頼しましょう。
太陽光発電を撤去する際にかかる費用はどれくらい?
太陽光発電システムは撤去にも相当の費用がかかります。主な内訳は作業費、人件費、足場代、処分費です。作業費と人件費で約10万円程度が相場でしょう。屋根の上に設置されているソーラーパネルなら足場を組む必要もあります。足場は1㎡当たり700~1,000円程度で、30坪2階建ての一軒家なら15~20万円と計算されます。合計で20~30万円前後となり、一度に支払うのは大きな負担だと感じる人もいるでしょう。
場合によっては屋根の修復工事も必要になります。太陽光発電システムを撤去したあとの屋根は、葺き替えまたは部分補修が必要です。部分補修であれば数万~30万円、葺き替えなら100万円前後が別途かかることもあります。ほかにも処分費という項目で請求されることもあり、金額は大きさや素材、処分場までの距離によって異なります。
リサイクルも可能?
家の建て替えなどが撤去の理由であれば、「まだ使えるのにゴミとして廃棄するにはもったいない」と感じる方もいるかもしれません。劣化の状態にもよりますが、10年前後であればリサイクル可能とみなされ買い取ってもらえることもあるようです。あきらめずに中古販売店に問い合わせてみましょう。
近い将来ではないにしても、いつかは撤去する日がくるかもしれません。撤去にも設置と同等の費用がかかりますが、保険などで対応できることもあります。事前に準備しておけば、急な出費に慌てることもありませんので、今回ご紹介した内容をしっかり覚えておくことをおすすめします。
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引用元:https://kamiyasunplus.co.jp/solar/
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