太陽光発電で起きがちなトラブルとは?事前に対処法を知っておこう!
太陽光発電は、固定価格買取制度により、投資目的で設置を検討される事例が増えました。しかし、太陽光発電を設置してみたら「シミュレーションより発電量が少ない」「近隣住民から苦情が来る」など、さまざまなトラブルが挙げられています。そこで今回は、太陽光発電を設置することで起きがちなトラブルとその対処法について紹介します。
太陽光発電の故障に関するトラブルと対策
太陽光発電システムは、ソーラーパネルだけではなくさまざまな機器で構成されていて、外的要因や内的要因により故障することがあります。ここでは、太陽光発電の故障に関するトラブルと対策を紹介しましょう。
太陽光発電の機器によるトラブル
ソーラーパネルは屋外に設置するため、外部からの衝撃を受けても故障しにくくはなっているでしょう。しかし、あまりにも強い衝撃を受けた場合、パネルの内部で不具合が起こった場合は故障することがあります。外部からの衝撃で故障する例としては、野球などの硬いボールがぶつかり破損する、鳥がくわえていた小石で破損するなどが挙げられるでしょう。
また、出荷前の検査で発見できなかった小さなひびが進行し、大きなひび割れとなり故障した例もあります。その他には、台風などの影響で木片や石などが飛ぶことにより、パネルにぶつかり割れて故障することもあるのです。パネルが割れてセルが断線すると焦げることもあるので、注意しなければなりません。内部の不具合による故障は、経年劣化やパネルの裏側から何かの要因で衝撃が加えられた場合などがあります。パネル内部での故障は気づきにくいため、定期的なメンテナンスや発電量のチェックが重要です。
ソーラーパネル以外に故障しやすい機器には、パワーコンディショナーがあります。トラブルの原因として多いのは、経年劣化と初期不良や施工不良によるものです。経年劣化での故障の例としては、換気フィルターが目詰まりして温度を下げられなくなった、豪雨で雨水が入り込み配線がショートしたなどがあります。経年劣化でのトラブルは、出火する場合もあるので注意が必要です。初期不良や施工不良による故障の原因は、発電しないまま施工完了している、パワーコンディショナーの接続部分から出火するなどがあります。
故障トラブルの対策
衝撃によりソーラーパネルが割れてパネル内部のセルに傷が付く前に、強化ガラスを取り換える必要があります。故障によるパネルの交換は高額になることもあるため、メーカーの保証内容を確認し、万が一に備えて保険に加入しておくことも重要です。
またパワーコンディショナーのトラブルは、竣工検査を行うような信頼できる施工業者に依頼してください。初期不良を防ぐことができ、定期的なメンテナンスも安心して任せられます。ソーラーパネルやパワーコンディショナーに限らず、太陽光発電システムの故障トラブルを防ぐには、定期的なメンテナンスをすることが重要です。
近隣住民とのトラブルと対策
太陽光発電システムは、近隣住民に迷惑をかけてトラブルになる場合もあります。ここでは、近隣住民とのトラブルとその対策について紹介しましょう。
太陽光発電の近隣住民とのトラブル
太陽光発電で近隣住民と起きがちなトラブルは、太陽光がソーラーパネルで反射する反射光があります。反射光が近隣住宅に当たることによって室温が上がる、眩しくて窓を開けられないことがあるのです。また、太陽光発電の騒音でもトラブルになることがあります。パワーコンディショナーの動作音は40デシベル程あり、これはエアコンの室外機と同程度の騒音です。その他には雑草の問題もあり、景観の悪化や虫の大量発生、火災のリスクがあるなどトラブルの要因があります。
近隣住民トラブルの対策
反射光のトラブルは、発電量だけでなく反射光をシミュレーションすることで事前にわかり、ソーラーパネルの位置を調整することで防げます。騒音トラブルは、近隣の方にエアコンの室外機と同程度の騒音があることを事前に報告し、了承を得ておくことが重要です。それでも苦情が来る場合は、防音壁や防音パネルなどでパワーコンディショナーを囲うなどの対策をするとよいでしょう。また雑草トラブルは、パネルに影ができ発電量が落ちることもあるので、雑草対策は必要となります。業者に依頼して、除草剤を撒いたり除草シートを敷いたりするなどの対策が効果的です。
業者との間で起きがちなトラブルと対策
太陽光発電は、知識を持たずに契約すると業者とトラブルに発展することもあります。ここでは、業者との間で起きがちなトラブルと対策について紹介しましょう。
太陽光発電の業者とのトラブル
太陽光発電システムを設置する際に、高額な費用で契約してしまうトラブルがあります。これは、太陽光発電の営業マンの話に乗せられて契約してしまうことがあるのです。それとは反対に、相場よりかけ離れた低額な費用で契約してしまうこともあります。低額な費用で設置できた分、施工がいい加減であったり作業を省いたりすることで、すぐに故障する、アフターサービスがないなどのトラブルがあるのです。
その他には、実績不足の業者と契約してしまうことでしょう。実績不足の業者はシステム設計を誤り、シミュレーションより発電量が不足したり、ソーラーパネル設置の不具合で雨漏りしたりするトラブルもあります。
業者トラブルの対策
相場価格からかけ離れて高額だったり低額だったりした場合は、相場を知り徹底的に提案内容を調べるようにしてください。提案内容を知ることで、不審な点が浮かび上がってくることがあります。調べてもわからないという場合は、無料相談サービスを提供している業者もあるため、相談してみるのもよいでしょう。
また実績不足な業者を避けるためには、お得な提案をされた際に安易に契約しないことが大切です。業者の創業年や実績件数を教えてもらったり、実際に設置した事例を紹介してもらったりなどすることで業者の実績がわかります。業者に尋ねても曖昧な返事しか返ってこなかった場合、ホームページで確認して創業年が載っていなかった場合は、意図的に隠していることが多いので契約は避けましょう。
太陽光発電のトラブルには機器の故障があります。ソーラーパネルが強い衝撃を受けると故障する、パワーコンディショナーは経年劣化などが故障の原因となり、定期的なメンテナンスをすることが重要です。近隣住民とのトラブルは反射光や騒音などの問題があり、パネルの位置の確認や住民の了承を得ることが必要でしょう。業者とのトラブルは相場とかけ離れた費用で施工しトラブルになることがあるので、まず相場を知る必要があります。
-
引用元:https://kamiyasunplus.co.jp/solar/
株式会社神谷サンプラスは、太陽光事業を20年以上提供し続けている会社です。
住宅に関する様々な事業を展開し、創業70年以上の豊富な実績とノウハウで多角的な提案を行います。
盤石な経営体制が可能とする、業界では珍しい無期限でのサポートが特徴です。